ラーメンの話。

自分はラーメンが大好きでして。
近くの有名店などに時々食べに行ったりしてるんですがね。確かに手間暇かけた、ラーメン専門店は確かに美味しいのです。しかしながら、個人的に思うのは、ラーメンは値段が高くてはダメ、という事。正直800円以上するラーメンはどうかと思うのです。そりゃぁ、原価とか色々とあるんでしょうがね。ラーメンってファーストフードの感覚の食べ物だろうと。ちょっと店に入って、ちゃちゃっと食べて、さっさと出る。そしてそれほど高くもないと。それが本来の姿なんだと思うのですよ。


そんな中で、忘れられないラーメン屋さんがあります。


東京は板橋区の常盤台。2007年、自殺しようとした女性を助けようと線路に入った警察官が殉職されたことで有名になりました。その東武東上線ときわ台駅南口を出て左手にあるラーメン屋さん。それが『サッポロラーメン ゼニガタ』です。
見た目は商店街にあるごくごく普通のラーメン屋さん。
しかし、驚くのはその値段。基本の醤油、塩、味噌ラーメンの値段が300円台。現在は380円らしいですが、以前は330円だったような・・・。大盛りにしても400円(記憶なので違うかも)、チャーハンセットにしても、餃子とライスをつけたセットにしても、700円あればお釣りがくるという良心的を通り越して大丈夫なのかと心配になるくらいの価格設定。少しずつ値上げはしていても、この値段でラーメンを出す店は他に見たことがないです。大学に通っていた頃、2年ほどときわ台に住んでいましたが、本当によく食べにいきました。味はどこにでもあるラーメンですが、逆に食べてほっとするような、これが本来のラーメンだよな、と思う味ですねぇ。
そして、麺を上げる時に使うのが『平ざる』なのがポイント。多くのお店や、有名店までもが振りざるを使っているにもかかわらず、このゼニガタでは年配のご主人が見事な手さばきで平ざるを使って湯切りをし、丼に盛っていきます。昼時や夕方は結構混み合うお店なのに、効率の悪い平ざるを使っているのがとても印象的。伊達にサッポロラーメンを名乗っている訳ではないんだな、と当時は思ったものです。


街中にある、ある意味でどこにでもあるラーメン屋さん。けれど、安くて美味しい、きちんとこだわりも持っているラーメン屋さん。そんなお店に出会えた事をとても嬉しく思ってます。数あるラーメン屋さんの中で、トップに君臨し続けるお店です。

ただし、臨時休業が結構な頻度で発生するのが玉にキズか(笑)