新劇場版:破

見てきましたよぉ。前回の序も素晴らしい出来で、今回も期待して見に行ったんですが…。これはヤバい。予想の斜め上を行くすばらしい展開。見終わった後、しばらく興奮が収まりませんでした。旧作のエヴァを劇場版まですべて見た人であれば、これは見るべき。絶対後悔はしないはず。

ではネタバレレビューを。


冒頭からエヴァ仮設5号機と第3使徒のバトル。365歩のマーチを口ずさみながら出撃する新キャラのマリ。戦闘シーンもなかなかの迫力で、一気に引き込まれてしまう。

3Dを駆使した使徒もすごかった。もうエヴァが動く動く。戦闘シーンは興奮しまくりでした。3体のエヴァが市内を疾走するシーンは、迫力がものすごい。見ていて爽快なシーンだった。

そして悪夢の3号機事件。旧作ではトウジが搭乗したが、今回はなんとなんとアスカ。乗る直前のミサトとの会話では死亡フラグ立てまくりでハラハラしっぱなし。ホント生きててよかった…。しかし相変わらずグロいシーンだったなぁ…。
そしてゼルエルとのバトル。旧作でも強かったが、今回はホント化け物。リミッターを解除した裏モードの2号機がやられ、レイが零号機でTV版でもおなじみのN2特攻をかけるも失敗。そしてゼルエルによる驚愕の零号機ぱっくんちょ。そしシンジ自身の意志による初号機の覚醒。そしてレイのサルベージと、カヲル君@エヴァMark.6の登場で劇終。
もう最初から最後まで見どころ満載、大満足だった。

キャラクター面ではレイ、アスカに旧作と変化が。レイは段々と人間らしく、そして可愛らしくなった。アスカは無理をして自分を作らず、素直になった。なんだか新劇場版のメインキャラはみんなポジティブで、病的なまでにネガティブだった旧作が嘘のよう。

加持さんは相変わらずいいキャラで、深みのあるセリフを連発。やっぱ山寺さん上手いわぁ。あの名台詞が無くなったのは残念だったけど…。

そして新キャラのマリ。使徒の攻撃を食らった後『すげー痛いけど、面白いから…イイ!』とか、結構アブない雰囲気(笑)でも、このキャラは破を象徴する、エヴァを破壊にかかるキャラの一人。シンジと初遭遇した後、25曲目と26曲目をいったり来たりしてたシンジのSDATが、27曲目に入ったのがその最たるものかな。つまりこれで過去の25、26話から先に進むよ、という意味で。2号機の裏コードなんてものを知っていたり、色々と謎な部分も多い。これは次回で明らかになるのかな。

そしてそして。
今回はシンジが熱かった。初号機覚醒後はまるでグレンラガンを見てるかのような熱血ぶり。使途に取り込まれたレイを救うために「綾波を…返せ…ッ!」と自らの意志で初号機を覚醒させたり、自分が消えても代わりはいると言うレイに「綾波綾波しかいない!だから今助ける」と叫ぶシンジに、もう涙が出そうに。自分の意志で、自分そしてみんなの幸せのために、エヴァに乗って戦うシンジを、ようやく見ることができた。その時のミサトさんのセリフもすごくよかった。旧劇場版でアスカを助けるために戦うシンジを見れなかったトラウマを、見事払拭してくれた。対象はレイに変わってしまったけれども。

しかしカヲル君のセリフがいちいち意味深で、どうもループの可能性が捨てきれない新劇場版。ループしているとして、それはカヲル君だけなのか、それとも…。次回の急改めQの公開が待ち遠しいですなぁ。

ついでに。
トウジ×ヒカリのカップリングが大好きだったので、ゼルエル襲来で爆発が起こった時、ヒカリをトウジが庇っていたのがすごくよかった。やっぱりこの二人大好きだぁ。